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植物の話No.9

  • 2011/04/13(水) 17:40:00

作物ごと品種ごとで収穫するもの、すなはち可食部分として我々が利用する部分に違いがあることがわかっていただけたと思います。

これまで述べた作物以外でも作物を構成する組織、細胞のどれが肥大し食用として利用されるのかを知っておかなくては、栽培するときにも食するときでもその作物を大事にしたことにはならないのです。

人と同じように生き物にはその能力を最大限に生かしてもらいたいと望んでいると信じています。

それではこれからはその生かし方について、私の思うところの話をしていきましょう。

動物も植物もその身体を構成しているのは組織であり、組織を構成しているのは細胞です。
そして細胞はそのなかでいくつもの活動をしているのです。
とくに植物は動物のように方々を歩き回って養分の摂取をすることはできませんから、自給自足の生活を営んでいるのです。

細胞の中での活動のエネルギー源である糖は細胞の中の葉緑体で、光のエネルギーを使って炭酸ガスと水から合成します。
この葉緑体と光エネルギーはすごいのです。
普通では考えられない水の分解をするのです。
普通水はH⁺OH⁻ に分れるのでしょうが、
光合成の場合は 2H⁺O⁻ に分れ
CO² からの CO₂ と化合して
C₆H₁₂O₆O₂ が合成されるのです。
そしてこの糖を素に甘いショ糖や我々のお腹を満たすデンプン、自らの身体を支え護るセルロースを作っていくのです。

それだけではありません。細胞の大基であるアミノ酸・タンパク質の合成、その他あらゆる有機化合物を作り出すのです。
チッソやリン酸、カリ、イオウ、その他諸々の無機物を吸収して有機物を作り出すのです。

人をはじめとする動物はこれらの、植物が合成し生産してくれた有機化合物を餌として生きていけるのです。
餌だけではありません。薬も穏やかな環境も、大気中の酸素まで植物の世話になっているのです。

世話になっている植物のことをもっと理解し、何をどうしてやれば植物の活性が高まってくれるのか、作物を例にとって考えていきましょう。

以前、小学生1年生から6年生まで35人を相手に授業したときに、
「みんなが自然を大切にと言っているけど、自然って言ったとき何が頭に浮かぶ?」って質問したら、
みんな口を揃えて「植物」って答えました。

このときは心の底から嬉しく思いました。
ちゃんと自分たち人間にとって、地球にとって一番大切なものは植物だと思っていてくれたんですから。
植物好きのしげじぃにはたまらないことなのです。

動物のように動き回れないからこそ作り上げた植物の特性、数少ない細胞の種類だけどその働きのすごいこと。
覗けば覗くほど奥の深い植物。絶対好きになるですよ。
植物のことを知り、野菜や果物のことを理解すると、美味しい野菜や果物を低コスト・省力で作ることができ、本当に美味しく食べることができるのですよ。

それではこれまで述べてきた野菜や果物の品種ごとの違いがあること、そしてその違いの中身を頭に入れながら作物の作り方から食べ方までを考えていきましょう。


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